つくば市|築52年 日本家屋の外壁塗装・漆喰補修工事
工事概要
つくば市にお住まいのお客様より、築50年を超える日本家屋の外壁についてご相談をいただきました。
「外壁の漆喰が欠けている」「金属のような壁の色褪せが気になる」とのことで、一度建物を見てほしいとのご依頼でした。
築50年を超える日本家屋となると、お客様自身も「これだけ古い建物をきれいにできるのだろうか」とご不安に感じられていました。
しかし結論から申し上げると、建物の状態をしっかりと見極め、素材に合った適切な施工を行えば、長年住み続けてきたお住まいを美しくよみがえらせることは十分に可能です。
今回はそれぞれの素材の状態を丁寧に調査した上で、最適な施工プランをご提案させていただきました。
| 所在地 | 茨城県つくば市 |
| 建物詳細 | 木造住宅 |
| 築年数 | 52年 |
| 工事内容 | 外壁塗装 |
| 工事期間 | 約35日 |
施工前・施工後




施工前の状態
今回の建物は築50年を超える日本家屋です。昔ながらの日本家屋では、漆喰が外壁材として広く使われてきました。
今回の建物もその一つで、漆喰壁と金属サイディングが組み合わされた構造になっています。
漆喰壁を調査したところ、角の部分が大きく欠けている箇所が複数確認されました。
漆喰は調湿性や耐火性に優れた日本の伝統的な建材ですが、経年により劣化が進むと欠けやひび割れが生じます。
欠けた部分をそのまま放置すると、そこから雨水が浸入し、建物内部の劣化を招く原因となります。
一方、金属サイディングの外壁材には全体的な色褪せが確認されました。
今回の金属サイディングは、ただの鉄板ではなく亜鉛メッキなどが施された素材が使われていました。
昔の金属外壁材はこうしたメッキ加工により、一般的な金属と比べて耐久性が高められているものが多い印象です。実際、築50年を超えてもなお、しっかりとした状態を保っていました。
ただし、メッキ加工が施されていても塗膜が劣化すると金属部分が露出し、放置すると錆が発生するリスクがあります。
錆は金属を腐食させ、最終的には穴あきにつながるため、色褪せの段階での塗装メンテナンスが重要です。
今回はそれぞれ性質の異なる素材に対して、適切な施工方法で対応することが求められる工事となりました。
施工中|漆喰壁の補修
大きく欠けてしまっていた漆喰壁の角部分を補修しました。
補修には既存の壁と同じ漆喰を使用し、欠損部分をしっかりと埋めていきます。
角は建物の中でも特に目立つ部分のため、最後にペーパーがけを行って丁寧に形を整え、次の漆喰塗装に備えました。


施工中|漆喰壁の塗装
補修した漆喰壁の塗装を行いました。
漆喰はこれまで、左官職人が鏝(こて)を使って塗り直す方法が一般的でした。
しかし現在では技術の進歩により、漆喰の上から塗装できる専用の漆喰塗料がメーカーから販売されています。
今回はこの漆喰専用塗料を使用して塗装工事を行いました。
この漆喰塗料は乾燥が非常に早く、また材料自体に独特の扱いにくさがあるため、塗装には相応の技術と経験が求められます。
乾燥の早さに合わせてスピーディーかつ均一に塗り上げる必要があり、一般的な外壁塗料とは異なる難しさがあります。
こうした素材と塗料の特性を理解した上で施工することが、美しい仕上がりにつながります。



施工中|金属サイディングの塗装作業
色褪せていた金属サイディングを、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りで丁寧に仕上げました。



施工中|付帯部の塗装
破風板や庇、基礎部分などの付帯部も丁寧に塗装しました。
付帯部まで塗装することで、建物全体に統一感のある美しい仕上がりになります。






施工完了




工事で使用した材料紹介
| 漆喰壁・下塗り | 関西ペイント | アレスシックイ外部用含浸シーラー |
| 漆喰壁・中塗り | 関西ペイント | アレスシックイ外部用バインダー |
| 漆喰壁・上塗り | 関西ペイント | アレスシックイ(外部用) |
| 外壁・下塗り | シーカ・ジャパン | ダイヤヒスイエポサビ#200A エポキシ塗料(弱溶剤可溶2液型エポキシ樹脂防錆プライマー) |
| 外壁・上塗り | シーカ・ジャパン | ダイヤスーパーセランマイルド 無機塗料(ターペン可溶形変性無機塗料) |
| 付帯部・仕上げ材料 | 関西ペイント | セラMシリコンⅢ シリコン塗料(超低汚染型セラミック変性アクリルシリコン塗料) |
| 基礎・仕上げ材料 | 関西ペイント | アレスキソハバキコート シリコン塗料(シリコン配合1液水性微弾性透湿形基礎巾木用塗料) |
工事を終えての感想
今回の工事では、漆喰壁の塗装を行いました。
実はこの漆喰壁の塗装には、専門的な知識が欠かせません。
漆喰壁は、日本ペイントの「ケンエース」という塗料で塗装されてしまっているケースがよくあります。
これは漆喰専用の塗料が登場する前の時代に、代用品として使われていた塗料です。
しかし漆喰専用ではない塗料で塗られてしまうと、剥がれてくるリスクが非常に高くなります。
さらに問題なのは、こうした専用外の塗料で塗られた漆喰壁は、次回の塗装工事の際にも大きなリスクとなることです。
新しい塗料を塗ると、その塗料に含まれる溶剤に既存の塗膜が反応してしまい、塗膜が縮れたり、浮いたり、剥がれたりする現象が起こる場合があります。
こうなると下地から処理をやり直す必要が生じ、工事が大がかりになってしまいます。
下地の状態と過去にどんな塗料が使われたかを正しく見極め、適切な処理を行う専門的な知識が求められるのです。
今回のお住まいは漆喰壁の塗装が初めてということもあり、当店でしっかりと漆喰専用塗料を使用して仕上げを行いました。
専用塗料で正しく施工することで、長期にわたって美しい状態を保ち、次回のメンテナンスもスムーズに行える状態に整えることができました。
築50年を超える日本家屋でも、素材に合った正しい施工を行えば、これからも長く住み続けることができます。
古いお住まいだからと諦めず、まずはお気軽にご相談ください。